洋服の「お直し」という選択肢

ここが気に入らない、惜しい服

気に入らない服って、あります。
言い換えると、買ったはいいけど惜しい服。

パンツの丈が長い時に、丈詰めに出すのは一般的ですが、その他の部分も「お直し」に出すという選択肢があります。

 

既製品である以上、全て気に入るとか、サイズがピッタリとかなんてことは、なかなかありません。
そんなときは、手を加えてはいかがでしょうか?

今日は、お直しのバリエーションのお話を。

 

パーツを変えるというお直しの選択肢

機能性の部分やデザインの部分で、パーツを変えるだけでも随分洋服は変わります。

例えば、アウターやパーカーのジッパー。
ダブルジップに変えたり、開ける方向を逆にすることができます。

さらには、ジッパーの色を変えることも可能です。
例えば、元々付いているゴールドのジッパーが気に入らないとあれば、シルバーや黒など他の素材・色のタイプに変えてもらうことができますよ。

私はレザーのライダースのジッパーを、ダブルジップに変えたことがあります。
色もシルバーから、ホワイトにしました。

 

お直し屋さんに頼むことになると思いますが、パーカーは断られることは無いはず。
アウターは素材次第では、断られるかも。(お店にもよります)

 

自宅で気軽にできるのは、ボタンの付け替え。

男性で裁縫をされる方は少ないかもしれませんが、気軽なイメージチェンジです。

カーディガンなどを捨てる時にボタンだけを取っておいたり、手芸屋や東急ハンズ、アンティークショップでボタンを入手し、まるっと付け替えてしまうのです。

これは、かなりイメージが変わりますよ。

 

私は思い切って、ツイードのアウターのボタンを全て違う色・形・大きさの物に変更したのですが、大成功でした。
よく「どこのですか?」と聞かれる程に出世しました。

シャツも、普通の白のボタンを、木や金だったり、カラフルな色のものに変えると、全く印象が変わります。

ボタンの付け替えは、お直し屋さんに安くお願いできます。(1つ100円くらい?)
自分で付け替えられない方は、ボタンを持ち込んでお願いしましょ。

最初から、ボタンが違う色のシャツもありますが、いいポイントになっていますよね。
これを自分で作ってしまえばいい!というわけです。

袖丈だって、肩幅だって…!

基本的に、小さい物を大きい物にはできませんが、大きい物を小さい物には調整可能です。

どうしても袖丈が長くてみっともないとか、身幅が大きすぎるなんて場合には、小さくできます。
でも、パンツの丈のように切るだけ!じゃない場合、身幅や肩幅なんかは全体のバランスにも関わってくるしで、お直し代も安くはない印象。

アウターの丈を直す方は、結構多いのです。
私がアパレルの店頭にいた時、パンツの次にアウターの丈の直しが多かったです。
ロングコート、背の低い人にとって長過ぎることはよくあります。

ただ、裾に装飾等があると、お直しが難しいかもしれないです。
例えば、裾にドローコードの入っているモッズコートなんかは、厳しい例。

なんにせよ、お直し価格と相談した方が良いと思います。
さらには、お直し屋の腕も重要になってきます。
ちょっと難易度の高いお直しを頼もうという時には、お店の評判等をチェックした方がいいです。

バッグやシューズだって直せる

小物だってお直しが可能です。

例えば、ベルトの穴を増やすのは序の口。
バッグの持ち手のレザーの部分だけを付け替えたり、バッグの内側の布を変えたり。
洋服のように、ジッパーを変えたりすることも可能です。

靴も、色々なことが可能です。
靴のサイズを大きくしたり、小さくするのは難しいですが、ダメージを補修することができます。
先に補強を行い、ダメージを防ぐことも可能です。
靴底と本体が剥がれたとか、かかとが削れたとかは、街のお直し屋さんへ今スグGOです。

靴のツヤがないとか、色が褪せたとか革が削れちゃったとかも、相談可能です。

バッグもシューズも、ブランドものならば買ったお店で相談するのも手です。
製造元へ戻し、補修してくれるブランドもあります。

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捨てるくらいなら直すことを考えよう

せっかく買ったのに、着ないのは勿体ないですよね。
余程安かったものや身体が入らないような物なら諦めるのも手ですが、「惜しい!」位のアイテムなら諦めずに手を加えてみてはどうでしょうか。

私は、飽きたシャツを紅茶で染めたり、袖を切ったり、ガンガン手を加えます。
捨てるよりは全然マシだと思って、色々やります。

ブランドものでも、着なくちゃ意味がないので…。
デザイナーに悪いなあと思いつつも、寝かせても着なさそうな物はやっちゃいます。

 

使い勝手も、印象も大きく変わるので試す価値はありますよ。

参考になれば、幸いです!

2 Comments

  1. WD

    紅茶染め→そういうトートバッグが以前出ていた気がします。
    「ボタンを全て違う色・形・大きさの物に変更」→すごくお洒落そうですね。

    自分は去年、靴の染め直しを初めて依頼しました。黒い靴が褪せてまだらになっていたのが、かなり回復して、(いつまでこの状態を維持できるのか心配だけれど)嬉しかったです。
    そしてジャケットを袖丈と肩幅詰めに出していて、これは来月受け取りです。

    <コム・デ・ギャルソン・オム・プリュス>の、すごく前に買ったコートがあるのですが、今見ると肩幅が広過ぎて、ずっと着ていません。
    ジャケットの出来上がりを見て、これを修理に出そうかと思案中です。

    • chanboo

      紅茶染めや珈琲染めは、結構多いです。
      それを真似しようとネットでやり方を検索し実行したら、結構いい感じにできました。
      ボタン変えは、個性的な感じに変身するので、クセになって多用しています 笑

      靴の染め直し、まだ経験がありません!
      私も革靴の色が落ちてきたら、出してみたいと思います。

      ジャケットやコートは、肩幅や身幅に時代が出ますよね。
      ギャルソンくらいになると、きちんと作られていますしお値段もしたと思うので、直して着られるなら着たいですよね。
      私も、祖母に貰った古いコートの肩幅を直したいんです…。
      肩はごまかしがききにくいですから、直すしか無いかなあと考えております。

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