カテゴライズされるのを恐れていては何も着れない

○×系って言われたくないんだよ!

「ねえ、〜〜さんのファッションって○×系だね」

こんな類いのこと、言われたことはないですか?
逆に聞いたことはないですか?「洋服何系?」って。

この問いへの答え、なかなか難しいですよね。
ファッションが多様化したいまの時代、○×系だなんてカテゴライズするのは、難しいです。

そう思いません?

 

 

なんとか系って言って、ごめんね

私も、このblogという場において、読んでくれている方とイメージを共有するために、お兄系だのモード系だの裏原系だのって、カテゴライズする言葉を使ってしまいます。

私が”○×系”なんて言葉にしている時点で、言葉に対して割としっかりしたイメージ像があるわけで。
皆さんの中にも、同じようなイメージがあるだろうと思い、はっきり言って楽をする為にカテゴライズする言葉を使っています。
しかし、私の考える”○×系”と、みなさんがそれぞれ考える”○×系”にはきっとズレがあるとは思います。

でも、伝えたいことを伝えるため、素早いイメージの共有のため、ついカテゴライズする言葉を使ってしまいます。

なんとなく伝わればいい、それは別にこの話では重要じゃないし…なんて思うから使ってしまうわけです。
よくないなあとは、思っているのです。

先に謝罪します、ごめんなさい。

 

 

カテゴライズなんてだいっきらいだ!××××!

「君は○×系だね」とかって言われるのが、嫌な人も多いと思います。
特に若い方は、強い嫌悪感を覚える方も多いと思います。
自分が何であるかはとっても重要で、とっても気になるのでは。

割と近い系統と思えるものならばまだ辛抱も出来るのですが、全くの的外れだと思うものに勝手にカテゴライズされたうえ、知った風な口を聞かれると、異常にムカつくという人は絶対にいるはず。

昔の私がそうでした、とにかく嫌でした。その場でキレるくらい尖ってました。

 

ファッションに限らず、誤ったイメージで自分を勝手に語られることには、大体の人が嫌悪感を覚えるでしょう。

「いや違う、自分はそんなんじゃないからww」ってキレ笑いで、返したくもなるでしょう。

 


この服は何系?ヴィジュアル系?モード系?

 

しかしながら、他人を勝手に○×系だなんて人に言ってしまう人に「自分はそんなんじゃありません」だなんて言ったところで、おそらく聞き入れられません。

わかったような顔をする人、思い込みや偏見から”したり顔”でペラペラ語るタイプの人には、正論も届きません。
「一緒にするな」「自分は違う」といくら吠えても届きません、簡単にはわかってもらえません。

こういうタイプこそ、手のひら返しもお手の物でまたイラつくんですが、悔しいけれど、グッと堪えてください。

悲しいけど、何を言っても無駄な人はいるんです。

それでもどうしてもわかって欲しいなら、きちんと説明できる多くの言葉と、多めの時間が必要です。

 

 

開き直れ!嵌められないのは、無理だ!

こういった誤解も含めて、ファッションをカテゴライズされるのは仕方ありません。

ファッションだけでなく、音楽、趣味、性格、色々なものが誰かによって、変にカテゴライズされています。

様々な媒体を通してのコミュニケーションを円滑に図るために何でもカテゴライズしたがるというのもあると思いますが、カテゴライズすることで、わかった気になりたい人が多いのです。

自分は、わかっているような気になりたいのです。

 

 

生きてくうえで、誤解されることは仕方が無いことです。

誤解の連続です。誤解や偏見から殺人事件まで起こるのが現実です。
変にカテゴライズされることは、クソむかつくかもしれませんが、基本的には無視か我慢をしましょう。

わかってくれる人は、わかってくれます。
わかっているような気になりたい人には、わかったような気をさせておけばいいのです。

言わせておいて、心の中で「万事わかった気になって気付いたら世界から置いて行かれていてしまえクソ!」くらいに心の底でふんわり思いましょう。

そうしましょう。

そうやってスルーするのが一番楽な気がします。

 

 

先手必勝!予防線を張るのも手だよ

私は自分を”モード系”とカテゴライズして、表現しています。

厳密にいえば違うと思うんですが、いまあるカテゴライズする言葉の中では、一番近いからです。

 

もはや、何かに嵌められないのは無理だと諦めていて。

無理だと諦めたうえで、変なものに嵌められるよりはマシ、という思いが強いです。
言い換えれば、世の中にある様々なカテゴライズの中で、私的には”モード系”が一番ムカつかない。

だから先手を打つのです、変なカテゴライズをされてしまう前に。

昔より丸くなりましたが、変なイメージで見られたり語られたりするのは、やっぱり気分が良くないので、先手を打ちます。

 

しかし、ここで難しい言葉で自分を表現しても、相手が理解してくれないと意味がありません。

“モード系”は言葉としてはかなり敷居が低いので、オッサンでもなんとなくは理解してくれます。
“コムデギャルソン系”って言えば、「あーはいはい、黒いやつか…」くらいには、伝わったりします。

…それすらわからない人には、諦めます、さじ投げます。
そんな人に、上手く伝えられるほどの言葉を持たないですし、多分時間も足りない。

やめた。諦めた。
私は面倒臭いよ、そこまでする理由も無いよ。

 

 

 

変なイメージをもたれるのが嫌!誤解されるのがイヤ!
勝手にカテゴライズされるのがイヤ!! …落ち着け!

生きている以上、仕方が無いことです。

変にカテゴライズされることを恐れていては、好きな物は着られません。

 

こんなの着たら○×って言われるかなあ…△△って思われるかな…なんて気にしていたら、好きなファッションはできないと思いますよ。
どうしても、リスクも背負わなければいけません。

 

ところで、日によって着る物のイメージがバラバラで、毎度、印象がぶれぶれな人はいます。

そんな人って、その人の軸というか「らしさ」が固まっていないから、色々なモノを着ていることが「ぶれている」と映るのだと思います。

本人にしっかりした軸と個性と自信が備わっていれば、身につけるアイテムに左右されず、何を着ても「あなたっぽい」と言われるようになるはずで。
自分の核みたいなものが出来れば、着る物が色々だと逆に「バリエーションが豊富」「何でも着こなす」と良く捉えられたりします。

 

ただし、それも見る側にある程度の知識など”レベル”が備わってこそのもの。

先にも書いた通り、どれだけ努力しても無駄な相手もいます。

 

 
あらゆるジャンルで、変なカテゴライズから逃れようなんてのは、多分無理です。
残念だけど、言葉ってもんがある以上無理だと思う。

畑が違うんだ、村が違うんだ。

 

言われても流せる、自分への自信と、広い心を持ちましょう。

わかってくれる人がどこかにいるだけ、十分幸せくらいに思いましょう。

じゃなきゃ、やってらんないぜ。

 

 

 

 

ミュージシャンこそ、変なカテゴライズに反吐が出るだろうなあ…と。

昔、ラルクアンシエルが売れだした頃に「ヴィジュアル系」と音楽番組で紹介されて、キレて帰った事件がありましたね。あれもカテゴライズされて知った風に扱われるのが嫌だったのでしょう。

デビューした当時の椎名林檎さんも、自らを「新宿系自作自演屋」と名乗っていました。
これも、変に語られたり誤解されるのが嫌で、先手を打ったんじゃないかなあと思ってます。

 

4 Comments

  1. gyudoon

    更新お疲れ様です。

    自分はこういったことにあまり頓着しないのでイライラきたりというのはないのです、が。
    よく思い出してみれば、おしゃれがんばってるよね!とか好きな子できたの?とか今日のおしゃれのテーマは?……
    などなどなにか納得できないというか……服が好きだから色々な格好するという単純な遊びを楽しんでいるだけなのに周囲の人には妙に曲解されてひたら????、となったことがあったなぁと思いました 笑
    といいつつも、自分が他人にそう思われてしまうような雰囲気をだしてしまってるのかもしれないと思ったらそれは自分が悪いのでしょうけど……

    こういうことってファッションだけではなく、他の色んなことにも言えると思うので自分が似たようなことをやってしまっていないか凄く怖いです……

    • chanboo

      変にカテゴライズしてしまうこと、偏見を持ってみてしまうことって、あらゆることに対して言えることですし、怖いですよね。
      自分が知らないことのほうが、こういうことをやっちゃう気がします。
      きっと、知らないからこそなのだと思います。

      見た目で人を判断しないのは、正直言って無理だとは思うのですが、”予想”ならまだしも、その人を不快にするくらい、何か決めつけて知ったような口をきいてしまうのはアウトだなあと思います。

      色々と言われるような雰囲気を出してしまっていることは、悪くないと思いますよ。
      受け取り方の問題も大きいですから、いくら発信する側が努力しても、どうしようもない場合があります。
      おしゃれを楽しむのに一番大事なのって、周りの目を気にしすぎないことだと思いますから。

      しかし、「おしゃれがんばってるね!」など言われたこと、発言者のおしゃれに関する考え方とか捉え方のようなものが透けて見えるようで、冷静に考えるのがちょっと怖くなります。
      きっと、何にも考えずポーンと出てきた言葉にこそ、色々な物が映るので。

      私は、多感な時期に、他人から変なレッテルを貼られてごちゃごちゃ言われてきたので、割と敏感な分野です 笑

  2. WD

    自分が常日頃考えていることと、一部重なる内容だと思いました。
    人にはしてほしくないけれど、一方で自分も人にしてしまう…まあ分類というのは面白い作業だとも言えると思います。
    自分は…好みとしてはモード系、デザイナーズ系なのですが、それだけで生活を送っていくのは(揃えること、着回し、経済的な面からも)なかなか難しいし、実践面では中途半端と言うか「?」です。
    なりたいようになり切れていない面、というのはあります。
    「誤解を招きやすいアイテム」というのもありますね。ライダーズとか。
    でも、「何も言われない方がもっとつまらないな」とも思います。

    • chanboo

      見た目で判断することって悪いことばかりじゃなくて、生きていくうえで必要な行為だと思うんですね。
      確かに分類していく面白さもありますしね、「あの人、きっとヴィジュアル系の音楽好きなんだろうなあ…」とか勝手に判断したり。

      なんとか系、だなんて簡単に割り切れないですよね。
      私も”モード系”といいながら、ユニクロや無印良品も平気で入っているし、思いっきりカジュアルな日もあります。
      そもそも”モード”である服って、普通な服ではないわけで日常着には向かないものだらけですからね。日常着として馴染むのであればモードからは外れる気がしますし。
      なかなか、難しいものがあります。

      何も感想を持たれない・突っ込まれないというのは、何も引っかかる物がないということなので、確かにつまらないかもしれませんね…。
      それはそれで、寂しい気がします。

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