ファッションって勝負ごと?

たまに見かけるのですが。
ファッションで日々、他人と勝負をしているかのような状態の人。

ファッションって、基本は戦いだとは思うんですよ。
ただ、何と戦うかが問題ってだけで。

何と戦うかは、人それぞれ違うと思います。
みんな共通して財布とは戦っているとしても、何かしらと戦ってファッションに取り組んでいると思うわけです。

例えば、身長などサイズとの戦いだったり、コンプレックスとの戦いだったり、老いとの戦いだったり。
環境との戦いだったり、レッテルとの戦いだったり、自分の理想との戦いだったり、自覚するセンスの無さとの戦いだったり、まあ何かしらと戦いながらファッションを楽しんでいると思うわけです。

そんななかで、異常に他人と戦っていると感じる人がいるわけです。

そういうタイプは、やっぱり感じが悪い。
ファッションで喧嘩している感が、コミュニケーションに表れていると思う。

 

俺流・ファッションヒエラルキー

「ファッション一人相撲」を取る人です。
勝手におしゃれ試合を仕掛けて、どっちが勝ちか判定して、勝手に優劣つける。
一般人だけじゃなくて、ファッション関係者にも多い。男女共にいる。

ファッションヒエラルキーみたいなものが当人の中にあって、上と下を付けたがる。

その上下のジャッジの基準は、当人が勝手に作ったもので当人の中でのみ存在するものだから、正しいも誤っているもあったもんじゃない。
さらに「ファッションはたかが趣味」と認識せず、「こういうのはダサイ、ああいうのが最高にオシャレ」なんて決めつけが存在したりする。
「ZUCCa着てる人はダサイ、Nハリ着てる人はオシャレ」とかブランドやショップごとで判断しちゃう人もいるわけだけど、正直のところ正解もクソもない。

ファッションにこだわっていそうな人から「怖い」というか、ひねくれた印象を受けることが多いのは、洋服の上に纏った”独自の揺るぎない価値観”という名の防具と、常に戦闘態勢みたいな挑発的な構えが原因だと思う。

 

点数を点けるかのような目を、やめなさい

この人おしゃれだな、この人ダサイな、っていう思いは、誰だって、あって当然。

だけど、上下を付けることが一番になってしまっては駄目だと思う。

ファッションをどう楽しむかは自由だけれど、誰かが自分より下ってことに満足して、そこで優越感に浸って楽しんだり安心することがファッションの目的になっていたら、それは人としてどうなんでしょうか。

ファッションの目的と手段が、他人より自分が上だと優越感に浸るためのもので、人を「ダサイ」とバカにして笑ったり、安心するためのものになっていたら、ちょっと頭冷やした方がいいと思います。

多分、街を歩く時にも、自分より下の人を見つけて安心したり、「だっさww」と笑って優越感に浸っていると思うんだけど、そういう人の人を見る目って、なんだかいやらしくて、端から見ると”卑しい”とすら感じます。

そういう人は、ファッションカーストで自分より下だと認定した人に対して、侮蔑とも取れる小馬鹿にしたような態度や言動を取ることが多く、それが端から見ていて判った時は非常に不快。

 

残念ながら、おしゃれに興味がある人の集まる場で多い。
ブランドの顧客が集まる予約会や立ち上がり、ブランドやショップのパーティやイベントなんかは、もはや戦場だと感じる。

だから、私はこういう場が苦手。…え、考え過ぎ?

 

ファッション、たかがファッション。

勝手に他人と戦わず、勝手に自分の中の何かと戦って欲しい。

ファッションなんて、それくらいのもの。趣味の範囲のこと。
私はファッションが大好きですし、素晴らしいものだと思っています。
でも、ファッションが全てだとか、おしゃれな人が偉いとかは違うと思うって話です。

ファッションに対する考えの違いは仕方が無い。
だけど、ファッションで人の優劣を付けて人間の価値を判断するような人とは、付き合うのをやめちまえ!ろくなもんじゃないぞ!

色々勉強した大人になっても”ファッション一人相撲”を続け、勝手に作ったファッションヒエラルキーの中で生き、周囲を見下し優越感に浸り満足し続けているとしたら…?
そうそう変わらないと思います、知ってる限りは。価値観は簡単に変わらない。

自分の世界の都合の良い勝負とはいえ、勝ち続けるのは気持ちがいい。

 

そういう人から、明らかに見下されたような態度を取られて傷ついたり、カチンときたことがある人もいると思います。
人のことを見た目や知識でレベルを計るような態度を取る人がいて嫌な気分になったり、端から見ていて(感じ悪い)と思ったことがある人もいると思います。
こういうの、ブランドやショップの店員にも結構いますからね。

 

なんにせよ、そんなこと、気にしてはいけません。

小さな、ただの一人の小さな世界での話です。

ファッションこじらせて、悪い病気にかかった可哀想な人だとでも思いましょう。