大人からの、おしゃれデビュー!

大人になってからおしゃれデビューをするのは、なかなか難しい!
…そんな記事を以前に書きました。

参考記事:大人になって”おしゃれデビュー”は難しいか

なぜ難しいかは、上記の過去記事を読んで頂くとして…。
今回は、大人になってからおしゃれに目覚めた人が、きちんとおしゃれさんになるにはどうしたらいいかについて、私なりの考えを書いていきたいと思います。

大人のおしゃれデビュー、最初の5ステップ!(長文です)

1.まず、おしゃれ欲の根本を突き詰める

まず、どうしておしゃれをしたい!と思ったのかを掘り下げましょう。
ここをはっきりさせておくと、ファッションの路線も決まりやすく、変な迷いもなくなると思います。

若い人にも言えることですが、ただ漠然と「おしゃれになりたい」と思ってふらふら買い物をしていては、接客トークに惑わされて変なものを購入してしまったり、自分に似合う似合わないを考えずに無茶な買い物をしがちだと思います。
失敗をしないためには、しっかりとした目標・理想像、イメージを持つことが大切かと思います。

自分はどうなりたいのかのイメージをしっかり持つ。
そのためには、おしゃれをしたいと思った動機が鍵ではないでしょうか。

大人になったいま、なぜ「おしゃれをしたい」という欲求が湧き上がったのか。
その理由を、自分の中でだけで構いませんから、突き詰めると良いと思います。

それが、人には言えない恥ずかしいものであっても構いません!
誰かに言うわけじゃありませんから、できるだけ正直に炙り出しましょう。

「○×さんみたいになりたい」「カワイイ若い恋人が欲しい」「モテたい」「私服通勤になるので、ダサいと思われたくない」など。
女性なら「ママ友の仲間外れになりたくない」など。

…おしゃれになりたい本当の理由がわかれば、具体的にどうなりたいのか、どうすればいいのか…
ゴールというか、目指すべきところが見えてきませんか?

「カワイイ若い恋人が欲しい」なら自分の理想の「カワイイ若い恋人」にウケが良さそうな格好を探るべきだし、「ママ友の仲間外れになりたくない」なら、ママ友達と似たようなファッションを研究し真似ればいい。
「○×さんみたいになりたい」ならば、よく観察して真似ることからすればいい。
「ダサいと思われたくない」なら、自分がダサいと感じないファッションレベル・スタイルを見定める。

「おしゃれになりたい」では、漠然としすぎています。
失敗しないためには、具体的な目標やビジョンを持つことが大切だと思います。

2.既存の思い込みや常識を疑い、捨てる

設定した理想像やイメージを目標に、さあおしゃれを頑張るぞー!
…お待ちください。その前にひとつ、大切なことがあります。

大人が変わるために一番厄介で邪魔なのは、すでにある「常識」や「当たり前」だと思います。

大人ですから、これまでに買って着てきた服や靴などのファッションアイテムもそれなりにあり、自分なりのファッションルールや常識みたいなものが存在していると思います。
一度、それらを全て疑い、時には捨て去り、新しい情報に更新しましょう。

人間、自覚なき「思い込み」が怖いのです。
自分の中の「当然」や「当たり前」が、世の中と大きくズレている可能性があります。

何の疑問も持たずに履いているジーンズが、実は物凄く時代遅れだったり。
流行も何もないだろうと思って安心して着ている白いシャツが、実は型が古臭いとか。
パンツのシルエット、マフラーの巻き方、シャツの襟の形など、あなたの中の「当たり前」が実は時代遅れかもしれないし、あなたの中の「変なの」が今は当然でオシャレかもしれない。

何年も色褪せずに着られるものがあるのは事実ですが、そういう物は実は少ないです。
ブランドものだろうが、形や素材の流行り廃りもあります。
また、洋服の着方や小物の使い方にも、流行り廃りはあります。

「ダサい」「古臭い」の原因って、変な思い込みから抜け出せないことだったりします。
または疑問を持たないことであり、気付かないことでもあります。

…大人だからこそ、難しいことだとは思います。
変われといわれ、はい変わりまーす!なんていくわけがありません。

ですが、ここはひとつ。頭を柔らかくしてみてください。
そうしないと、新しい情報が正しく頭の中に入ってきません。

3.情報収集、まずは雑誌や本から

おしゃれ情報を収集し、学び、知識をつけましょう。
あらゆるジャンルにおいて言えることですが、自分にとって必要・有益な情報とそうでない情報があります。上手く取捨選択しなければいけません。

…と、言うのは簡単ですが、これも難しいことです。

まず、ファッション初心者である人が、情報が有益かどうか正しいかどうかを判別するのも難しいでしょう。

次に、若い人向けのファッション情報は非常に多いですが、大人向けのファッション情報は案外少ないです。
年齢層が上がれば上がるほど、少なくなっていくと思います。
以前書いたように、大人になればなるほど、ファッションに興味を持ちお金をかける人口って減っていくので、おのずと情報も少なくなってしまいます…。

blogを書いている私が言うのもなんですが、インターネットの情報は扱いが難しいです。
雑誌やテレビでは得られないような面白い情報を得られる一方で、ただの宣伝の類も非常に多いのが現実です。

ファッションの情報源として、まずは雑誌が一番手軽で安全かと思います。
自分の考える「おしゃれ」に近い格好を載せている雑誌を購入しましょう。
また、最近ではファッションの着こなしを取り扱った書籍も多く、わかりやすい良書も多いですから、そういったものの中から自分の趣味に合いそうで、わかりやすいものを購入しても良いと思います。

ただし、対象年齢が自分より低すぎるものはお勧めしません。「若作り」の元凶になる恐れがあります。

4.定番ブランドの、定番アイテムを買おう

若い人のファッションの第一歩であれば、安い店も勧めます。
ですが大人の方であれば、私は最初から、そこそこ良い物を勧めたいです。

理由は、「安くて良い物」を見抜く目がまだ備わっていないのと、周囲の人たちがすでに良い物を身に付けていると思われるからです。
若い人なら安っぽい安物を着ていても「若いからね」で済むところがありますが、大人だとそうもいかない。
じゃあ値段が高いブランド物なら何でも良いのか!って話になりますが、それも違うのが事実。

…どんな格好をしたいかを、1.の段階で突き詰めたと思います。
3.で雑誌や本を購入し、読み、自分好みの服はどんなブランドが作っているかなどリサーチしたと思います。

自分好みのファッションのジャンルの中に、「定番」といわれるブランドやアイテムがあると思います。
大抵どんなファッションジャンルの中でも王道や定番が存在しますから、それを見つけてください。
定番ブランド、王道ブランド。間違いない「定番」の購入をお勧めします。

少なくとも失敗にはならず、周りからもバカにされるようなことはないでしょう。
ある程度の経験を積むまでは、定番を身に纏うのが良いと思います。

参考記事:【定番】覚えておきたいスタンダードアイテム10
参考記事:続・メンズファッション定番アイテム10選

 

定番と言われるアイテムには、ファッション好きの人たちから愛され認められる理由があります。
いわゆる「良い物」に分類されるでしょう。
良い物を着て、自分が今まで着てきたものとの違いは何なのか?良い物とは何なのか?を感じて、考えてみてください。

定番の良いところは、自分のおしゃれレベルが上がったときにも十分使えることと、トレンドに左右されにくいことです。
少々値が張るかもしれませんが、安物買いの何とかになるよりマシと考えます。

もう大人ですから、トライ&エラーもそうそうしていられません。
遅かれ早かれ「定番」には行き着きますから、最初から定番へ行ってしまいましょう。

5.髪型や眼鏡が大きくイメージを左右する

白シャツにブルージーンズ+スニーカーの人が、何人かいるとします。「おしゃれ」「普通」「ダサい」を分けるのって何だと思いますか?

おしゃれって、洋服のサイズの選び方など細かいことの積み重ねで印象は変わるものですが…。
大きく印象を左右するのは、首から上が「出来上がっている」かだと思います。

いくらおしゃれな服を着ていても、首から上が追いついていない人は案外多いです。
最悪、洋服は全身コーディネイトされたものを購入してしまえば、ワンセット完成なんです。…ですが、それだけで上手くいかないのが、ファッションが難しくも面白いところでして。

顔が不細工だとかそういう問題ではなく、髪型や雰囲気がファッションに合っているかという点です。おしゃれは、髪型から眼鏡や靴下まで全身ひっくるめて完成するものであり、判断もされます。
ですから、洋服を着るあなた自身をどうにかする必要があります。

男性の場合、髪型が重要なポイントになってくるかと思います。
大人の男性は、基本的に黒髪・短髪のため、「選択肢なんてないじゃん」と思われるかもしれませんが、実は色々な種類の髪型があります。
「ただの短髪」に見えても幾種類もあり、その微妙な差が、印象の差に繋がるのです。

髪形に関しては流行を追った方が良いと思います。
自分のファッションに合う髪型で、取り入れられる範囲で流行の髪型にするだけで、随分と印象は変わります。

参考記事:大人の男の髪型問題【2014年】

もし眼鏡をかけているなら、眼鏡も非常に重要です。
ファッションに合ったフレームを選び、眼鏡を新しく作りましょう。
お勧めしたいのは、眼鏡のセレクトショップ(高めの眼鏡屋)へ行くことです。
こういったお店は、相談すれば洋服や雰囲気に合う眼鏡を選んでくれます。
眼鏡は毎日使うもの、特に男性は眼鏡にこだわりがある人が多いため、差になりやすいポイントです。

参考記事:メンズ向けおしゃれメガネブランド、定番5選

 

以上、挙げた5ポイントをまとめると…

1.おしゃれになりたいと思った理由から、具体的な目標を設定する
2.ファッションに関する当たり前や常識を疑い、捨てる
3.まずは雑誌や書籍で情報収集
4.定番ブランドの定番品を買う
5.髪型や眼鏡も含んでファッション、トレンドを意識して変える

こんな感じになります。

 

大人の場合、まず2,が大事だと思います。

白シャツにデニム…定番とされるファッションですが、この一見事故りそうにない組み合わせでも、事故らせる人っていますよね。
「なんで?同じ白シャツにデニムじゃん?」って調子で、本人には何がおかしいか、何がおしゃれな人と違うかがわからない。
傍から見たら全然違うのに本人的には同じなので、おしゃれできていると思っちゃう。…恐ろしや!

事故の原因って、アイテムの型が古いとか、体型にあっていないなどが主な原因だと思います。
…この違いが自分でわかるようにならなければいけないのですが、わかるようになるためには、まずは2.です。
古い感覚や常識、当たり前や思い込みをリセットしない限り、何を真似しても上手くいかないと思います。
いくら良い物を買って着ても、何も気付けず学べないのではと思うのです。

 

最後にひとつ。
4.に関連したことで、買い物をする店について、ひとつ。

ユニクロや無印からの第一歩は危険

大人ならば、ユニクロや無印良品といった、初心者の定番とされる店からのデビューは薦めません。

確かにおしゃれな大人も、ユニクロや無印良品で服を買っています。
それは、おしゃれな人だからこそ、おしゃれに成ることなのです。
見る目が養われており自分がわかっていて、当人がおしゃれに出来上がっているからこそ、上手く商品を選んで自分のファッションに安っぽくなることなく、取り入れられるのです。

少なくとも、値段の割によく見える物を選ぶ目と、自分に似合う今っぽい服の着方がわからない限り、ユニクロや無印良品などファストファッションで大人が服を揃えるのは非常に危険です。
安い服はそのまま着れば、値段相応に安っぽくまとまります。
大人ですから周囲のレベルは高いでしょう、安い服を着ていることはすぐにバレます。

また、大人になればなるほど、周囲のユニクロ率が上がります。
ユニクロ被り、ユニクロバレが起こりやすいのも、大人ならではです。

以上になります。

大人のおしゃれデビュー、なかなか難しいテーマです。
私なりに考えた、大人が正しくおしゃれデビューするための、最初の5ステップでした。

参考記事:私の思う、おしゃれな人の特徴10選

ファッションセンスは生まれつきのものではなく、学び、養うものだと思っています。
ですから大人になってからおしゃれになることだって、可能だと思います。

ファッションに限らず、遅いスタートには苦労はつきものですが…
正しい努力や投資の先には、良い結果が待っているはずです!

参考になれば、幸いです!